第1回 [広報のい・ろ・は」

2017.10.2

第1回 [広報のい・ろ・は」

第1回 「広報のい・ろ・は」

『PRの意味/PRの目的/PR・広報と広告の違い』

 

 

◎イントロダクション

 20歳~65歳までを勤労世帯とした場合、2020年時点では1.99人で1人の高齢者を支えると推計(資料出所:労働力調査、職業安定局推計)され、総人口は2013年の1億2,806万人から2030年の1億1,662万人、2048年には1億人を割る9,913万人となることが見込まれるなど、少子高齢化、人口減少に歯止めがかかりません。

 こうした社会環境を背景に、政府は、1億総活躍社会の実現を表明し、女性や高齢者の就業機会の創出、働き方改革による労働環境の改善、障がい者雇用の向上等を進める向きにあります。

 どんなに健康な人でも老いていきます。そうした時に、やさしい社会であって欲しい。いつまでも自分らしく、そして、人間らしく生きたい。それが多くの人たちの望みであり、そうあることが、本当の意味での豊かな社会なのではないでしょうか?

 こうした社会課題に、社会福祉法人は、かねてより向き合い、対応を図ってきました。これからも、利用者や家族、地域に寄り添いながらサポートが必要とされる人たちの受け皿として無くてはならない存在です。

 本コラムでは、社会福祉法人の存在価値や必要性を、当事者・関係者のみならず、多くの方々に認識、理解いただくための一つの手立てとしての広報・PRの「い・ろ・は」を解説してまいります。

 

1.広報・PRとは

 広報活動を英訳するとPublic Relationsとなり、略してPRと言います。Public Relationsの最後に「S」が付く複数形になっていますが、何故でしょうか?

 広報活動とは、主体となる企業や団体などが、自身の取り組みを広く普く伝え、そして共感を生む行為です。伝える相手は、地域、行政、顧客、取引先、株主、そしてマスメディアなどの外部のステークホルダー(利害関係者)にとどまらず、職員、従業員、その家族などの内部のステークホルダーといった複数の相手が存在するためです。伝えるべき複数の相手との良好な関係を築くことによって、その取り組みへの共感を生み、広げていくことが、PR活動の本質です。

本コラムでは、その中で、最も伝える力を持つマスメディアを通じた、広報・PR活動にフォーカスいたします。

 

2.マスメディアを通じた広報・PRのポイント

 マスメディアは、多くの読者や視聴者に必要な情報を伝える役割を担っています。必要な情報は様々です。新しい車が欲しい、新しい洋服が欲しい、どこか旅行に行きたい、美味しいものを食べたい等の趣味・趣向の領域から、◎◎に困っている等の生活課題の解決先を見つけたい・・・など。マスメディアはこうした生活者が望む、ないしは、必要だろうと思われる情報を報道します。新聞やテレビは、政治、経済、社会、生活、文化、芸能、スポーツ等のオールジャンルの情報を扱い、雑誌は、女性誌、男性誌、ビジネス誌、グルメ誌など、読者ターゲットに則した情報を扱います。WEBはオールターゲットのニュースポータルサイトもあればターゲットをセグメントしたサイトもあります。

 マスメディアを通じた広報・PR活動は、今、メディアは何を欲しているのか?メディアにはどんな特性があるのか?を考える必要があります。つまり、世の中のトレンドや注目の事象を考慮しながら、マスメディアの特性に合わせた情報提供が大きなポイントです。

 

3.広報・PRと広告との違い

 ここで触れておきたいのが、広報・PRと広告の違いです。

 広報・PRは、「企業や団体が発信したい情報をマスメディアが望む情報(ニュース)に照らして提供し、彼らの判断で報じてもらう」行為です。一方、広告は、「企業や団体が発信したい情報を好きな表現で好きなタイミングでマスメディアの広告枠を購入して発信する」行為です。つまり、前者は、マスメディアが「ニュース価値がある」と判断した第三者評価の情報であり、後者は、自画自賛の情報と言うことができます。

 どちらが共感しやすいでしょうか?

 例えば、「◎◎さんって、頭が良くて優しい素敵な人だよね」と「私は頭が良くて優しい素敵な人でしょ」では、前者のほうが共感しやすいのではないでしょうか?。広報・PRは、この「報道」の持つ共感や信頼性を期待して情報流通を図る訳です。こうした言い方をしてしまうと、広告は費用ばかりかさんで信頼性が低い、とマイナス面ばかりが際立ってしまいますが、そうではありません。

 報道は、マスメディアがニュース価値があると判断しない限り記事にはなりませんので、そのタイミングや内容なども含めて、基本的にコントロールはできません。ですので、発信したい情報を理想のタイミングや内容で、共感や信頼性を持って伝えるためには、コントロールが可能な広告との両輪によって世の中への情報流通を図ることが必要です。

 

 

<広報・PRと広告との相違点>

 

広報・PR   広告
マスメディアに委ねる 内容 思い通り
マスメディアに委ねる タイミング 思い通り
不明確 露出確度 確実(例外あり)
相対的に高い 客観性・信頼性 相対的に低い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★広報・PRについてのご質問を大募集!

 広報・PRに関して、ご質問を受付けます。

 こんな時の広報・PR活動はどうすれば良い?など、お悩みや相談などがございましたら、どしどしお寄せ下さい。ジェーワン大柳が第2回コラム(12月1日発行予定)の中でお答えいたします。

宛先

全国社会福祉法人経営青年会 事務局

E-mail:zenkoku-seinen@shakyo.or.jp

FAX:03-3581-7928

 

応募締切:11月13日(月)必着

 

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大柳 満(おおやなぎ みつる)氏 プロフィール

㈱ジェーワン 専務執行役員プロデューサー

 

 1992年に㈱ジェーワン入社。携帯、家電、食品、不動産、金融、アミューズメント施設など生活導線全般にかかわる民間企業広報や商品広報、環境省や経済産業省などの官庁や自治体関連の広報業務のサポートなど、幅広い領域の得意先を担当。記者発表会や懇親会、プレスツアー等の企画立案・実施、プレスリリースやFACTBOOKの制作、マスコミプロモートなど、多種多様なPR業務を経験。2013年より、女優・タレントの東ちづるが代表を務めるマイノリティPR・表現団体である一般社団法人 Get in touchのPRを担当。身体障害、自閉症をはじめとした発達障害、LGBTs、難病など、現代社会で生きづらさを抱える「マイノリティ」への理解促進、啓発を図る。

 

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